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2017.09.08

プログラミング

Ethereumスマートコントラクトの駄目なサンプルコード

坂東です。

Ethereumのブロックチェーンネットワークには、「ユーザー」と「コントラクト」の2種類のアカウントがあります。
「ユーザー」の中身は人間で、仮想通貨をやりとりしたり、マイニングしたりします。
「コントラクト」の中身はプログラミングで、コードに書かれたロジック通りにやっていきます。

ここにコントラクトのサンプルコードがあります。

pragma solidity ^0.4.8;
contract BetTest {
 uint raisedAmount;  // プールされたお金
 function () payable {  // 送金時に実行される
   raisedAmount += msg.value;  // プールを記録 msg.value=支払額
   if (raisedAmount > msg.value && randomGen(0, raisedAmount) <= randomGen(100, msg.value)) { // 抽選
   msg.sender.transfer(raisedAmount); // 当選 プール金を実行者に送金
   raisedAmount = 0; // プールをクリア
  }
 }
 function randomGen(uint seed, uint max) constant returns (uint randomNumber) {  // 標準の乱数が無いので自力実装
  return(uint(sha3(block.blockhash(block.number-1), seed )) % max);
 }
}

 

たった13行ですが抜粋ではなくこれで全てです。
見ての通り、送金をコントラクト内にプールし、送金のたびに抽選が行われ、当たるとプールした金額がGETできるプログラムです。
ようするにカジノのスロットであり本番リリースすると賭博法違反になります。
しかもリリースしたが最後プログラムを改修することも削除することもできません。Ethereumにそういう機能はありません。
オーナーが逮捕されようが死のうが、永遠に動き続けます。

プログラムがオーナーの手を離れ暴走して動き続けるってディストピア感満載でSF好きなら楽しいですね。
捕まると楽しくないのでリリースしちゃ駄目です。
プライベートネットワークで動かす分には取引所とつながらず換金性が無いので大丈夫でしょう。
スマートコントラクトってなんだか物騒な事ばかり思いつきますね。
分散型アプリの特性が大きいけど、solidityという言語の機能が限られすぎていて、他の使い道が難しい…

おわり。

 


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